治療開始年齢の制限はありません。
治療開始の時期は医師と相談して決めますが、小学校入学前後で治療を開始する患者さんが多いようです。
治療の効果は、それぞれの患者さんによって異なります。成長ホルモンを注射した全員が、期待した通りに背が伸びるわけではありません。一般的に、治療を始めた1年目は急速に背が伸び、その後の伸びはゆるやかになるといわれています。また、注射のし忘れなどが続くと、十分な効果が期待できなくなります。
特に生活を変える必要はありません。治療前と同じ生活をしてください。きちんと食事をし、十分な運動と睡眠を取ることは身長を伸ばすために大切なことです。
"寝る子は育つ"の言葉通り、成長ホルモンは昼間よりも夜にたくさん分泌されます。本来、成長ホルモンは眠りについて1~2時間後から、眠りの深さにあわせて、たくさん分泌されたり、少なくなったりを何度か繰り返し、波のようなリズムで分泌されます。治療で成長ホルモンを補う場合も、この自然な分泌リズムに近くなるよう、週に6~7日、夜寝る前に注射しますが、どうしてもできない時は時間をずらしても大丈夫です。
お子さんが幼いうちは、ご家族が注射してあげましょう。初めは自分でお子さんに注射ができるか不安に思うかもしれませんが、難しくはないので、何度か行えば慣れるでしょう。患者さんがある程度の年齢になれば、自分で注射することもできます。(自分で注射ができるかしら?をみる)
本来は毎日注射したほうがいいのですが、旅行などで外泊するときには、医師と相談のうえ2、3日注射をお休みしてもかまいません。
風邪をひいても、微熱であれば注射しても問題ありません。お子さんがつらそうにしていたり、高熱がある場合、注射はお休みしてもよいでしょう。
.「バイオシミラー」とは、特許の切れたバイオ医薬品(遺伝子組換え技術を利用してつくったお薬)と、品質・安全性・有効性(効き目)がほぼ同じであることが証明されたお薬で、比較的お薬代が安くなります。
詳しくは、次のページでご説明します。